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樽床貯水池
【たるとこちょすいち】


聖(ひじり)湖とも呼ばれる。山県郡芸北町にある池。集水面積40km(^2),水面標高約740m,有効貯水量1,742万6,000m(^3)のダム湖。樽床ダムは,太田川水系柴木川に設けられた発電用ダム。堤高42mの重力式コンクリートダムで,最大出力2万4,000kwの発電能力を持つ。昭和32年12月完成。樽床ダム建設は,国土総合開発法(昭和25年)にのっとった昭和26年の広島県芸北地区総合開発特定地域指定による事業であったが,当初は名勝地三段峡への影響を懸念して県文化財専門委員会の反対があった。その結果,源頭の樽床のみをダム湖とすることになり,完全水没を被る樽床集落住民の反対運動を押し切って建設。湖畔には,湖底に没した樽床集落の民具を収めた芸北民族博物館やキャンプ場がある。湖はもともと地形学でいう旧盆湖が人為的に復活されたものだけに他の人造湖に見られるような地形上の不自然さはなく,幅も広く,島あり岬ありで,変化に富んでおり,下流の名勝地三段峡とともに,西中国山地国定公園の中心をなしている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7189720