田原港
【たわらこう】

安芸郡音戸町の西岸にある港。田原の集落の前面の海域。町管理の第１種漁港。早瀬瀬戸の北側に位置する。呉湾と安芸灘を短絡する海上交通の要衝であり，出入りする漁船・貨物船が多く，呉や対岸能美島などへの航路もあったが，昭和36年の音戸大橋架橋や陸路の整備，昭和48年の早瀬大橋架橋などにより廃止された。昭和57年の陸揚量は2,736t（昭和54年2,929t，55年2,883t，56年2,518t）で，内訳はカキ2,633t，ナマコ35t，メバル12ｔ，エビ類11tなど。底引きなど沿岸漁業とカキ養殖を中心とした漁港である。田原漁協に属し，経営体数34。漁船数は76隻，417総ｔ。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7189726