100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

中浜港
【なかはまこう】


因島市,因島の北東部にある港。向島との間にある布刈(めかり)瀬戸に面する。県管理の北方港湾。梶ノ鼻から北西の突端の大浜崎へ結んだ線の内側を港域とする。かつては尾道―立花(向島南端)―中浜は重要な連絡ルートで,また,尾道に本社のある汽船会社が,尾道―御幸瀬戸―中浜―鏡―椋浦―三庄に客船を運航し,陸上交通に不便な関係市民に貢献していたが,因島大橋の開通とともに廃止され,バスが入るようになった。昭和58年には,5,398隻,28万6,859総tの入港船舶,3万7,901人の乗降人員があり,海上出入貨物は2,010tで,主に尾道との関係が深い。「芸藩通志」によれば,農業以外に船乗・塩業があり,50石以下の船が21艘あったという。なお,旧大浜村のなかの中央付近に小字としての中浜があり,古くから船の発着地であったのが港名の由来。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7190068