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走漁港
【はしりぎょこう】


福山市の走島にある漁港。昭和26年指定の県管理の第2種漁港。北西部の本浦,東部の唐船,南部の浦友の3地区からなる。走島は鞆の南東約5kmにあり,周囲一帯は備後灘で,瀬戸内東西潮の会合分離の海域である。また,南の宇治島などとともに瀬戸内海国立公園の区域である。当港には平(ひら)(福山市)や箱崎(沼隈郡内海町)などからの漁船が出入する。浅海養殖のノリを除けば網漁業が盛んで,「福山市史」下巻によれば,専用漁家も多く,家族協業の範囲を超えた網漁業が発展し,漁業被傭者世帯も多いという。船溜では100総t級の船艇が停泊可能である。走島漁協に属し,昭和57年の登録漁船は438隻,2,384総t(豊島に次いで県内2位),漁業経営体数は211。陸揚量6,941t(昭和54年3,015t,55年5,055t,56年6,447t)の内訳は,イワシ4,257t,シラス949t,イカナゴ778t,ノリ607t,スズキ23tなど。出荷先は地区(福山)が97%。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7190388