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平漁港
【ひらぎょこう】


福山市にある漁港。鞆の浦に西接し,南は備後灘が広がる。昭和27年指定の県管理の第2種漁港。福山港域の南西端に位置する。昭和57年の登録漁船は171隻,511総t,漁業経営体数は124。陸揚量991t(昭和54年1,526t,55年1,383t,56年1,160t)の内訳は,ノリ344t,エビ類137t,カニ69t,カレイ30t,アナゴ18t,ボラ16t,エソ12t,サワラ12tなど。網漁業が中心で,一本釣りがこれに伴う。福山の市場にも近いため入港漁船も多い。昭和57年の出荷先は県外14%,地区以外の県内18%。兼業として背後の傾斜地で自家用の雑穀や野菜を栽培している漁家もかなり多い。「福山市史」下巻によれば,漁間期に杜氏として出稼ぎしている漁家も多いという。昭和9年頃には,平町の西岸室ノ城から玉津島を経て鞆町要害鼻を結ぶ範囲の鞆港に属し,平船溜としても利用され,波止内の水深は-1~-4mであった。現在の漁港の西端はさらに狐崎(室浜東)へ西移し,拡大された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7190619