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石城山県立自然公園
【いわきさんけんりつしぜんこうえん】


熊毛郡田布施(たぶせ)町を中心に同郡熊毛町と大和町の一部を含み,県の東南部に位置する公園。昭和37年3月県立自然公園に指定された。面積2,866haが公園区域で,開発等に規制がある特別地域542haと普通地域2,324haに分けられる。石城山は標高350.1mでそれほど高い山ではないが眺望にすぐれ,頂上からは徳山・下松(くだまつ)・大島・柳井(やない)・上関一帯を望むことができる。石城山の八合目あたりには,神籠石(こうごいし)と呼ばれる花崗岩の切石を山腹に巡らした遺跡が残り,国の史跡に指定されている。山頂にはテレビ塔,付近には文明元年に大内政弘により造営された式内社の石城神社があり,春日造りの本殿は国重文。公園に近い島田川流域には竪穴住居跡や弥生土器などが発見され,弥生時代の遺跡が分布する。熊毛町八代(やしろ)はシベリアからのナベヅルの渡来地として知られる。また,昭和36年国民保養温泉指定の三丘(みつお)温泉や呼鶴温泉があり,探勝と保養を求めて訪れる観光客も多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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