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江泊塩田
【えどまりえんでん】


防府(ほうふ)市の三田尻湾内東岸に所在した塩田。寛延元年右田領主毛利広胖が開いた江泊開作66町歩のうち,宝暦6年その地先約27町歩を入浜式塩田として造成し,岸津浜と呼んだ(防府市史)。その規模は1軒あたり約1町5反で,はじめ塩浜数18軒であったが,のちに7軒が荒浜となり,明和6年本藩に上地し,撫育方の経営によって復興され17軒となった(毛利家文庫蔵嘉永6年江泊開作絵図)。上浜と下浜に分かれ,明治中期には上浜には右田屋など10軒,下浜には三舛屋など8軒があった(防長塩田之図)。昭和34年の第3次整理によって廃止。現在は北半部は工場用地に,南部は住宅地になっている。北側の前町には浜鎮守であった竜神社(現江泊神社)があり,下浜の中の汐入川には特色ある石垣組が残る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7192061