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北浦道筋
【きたうらみちすじ】


萩城下を起点に赤間関(下関市)に至る街道,赤間関街道の1つ。海辺往還ともいい,赤間関から萩に向かう場合は萩街道と呼び分けることもあった。萩城下の橋本橋を渡り,椿西分の濁淵で西に折れ,海岸沿いを西行,三見浦を過ぎて大津郡に入り,深川村(長門(ながと)市)の正明市札の辻までは,同じ赤間関街道の一つである北道筋と同じ道筋をたどり,同所より海岸沿いにさらに西行し,伊上(いがみ)村(油谷(ゆや)町)を過ぎて豊浦郡に入り,滝部(豊北(ほうほく)町)・宇賀・小串・黒井(ともに豊浦町)・安岡・幡生(はたぶ)(ともに下関市)などの各村を通り,赤間関に至った。里程24里余。赤間関街道と呼ばれる3本の街道のうちでは,行程が最も長かったため,萩~赤間関間の交通に利用されることは少なかった。現在このルートには,JR山陰本線・国道191号が通る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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