100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

肥中街道
【ひじゅうかいどう】


山口と肥中浦(豊浦郡豊北(ほうほく)町)を東西に結ぶ街道。里程約14里。山口方向に進む場合,山口街道とも呼ばれた。大内氏の時代には,肥中浦から筑前博多への出帆が多く,明や朝鮮との貿易港としても重要であった。山口より大峠を越えて美祢(みね)郡の長田・綾木(ともに美東(みとう)町)・岩永(秋芳(しゆうほう)町)・伊佐・大嶺(ともに美祢市),豊浦郡の西市・殿居(ともに豊田町)・田耕(たすき)・滝部(ともに豊北町)を経て,肥中浦に至った。江戸期にも山口と豊浦郡北西部諸村を結ぶ街道として利用され,現在では国道435号がこの街道をおおよそ踏襲している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7194261