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日和山公園
【ひよりやまこうえん】


下関市丸山町5丁目,市街地のほぼ中央部の丘陵に位置する公園。丘陵の最高標高64.1m。大正天皇即位を記念して大正6年建設が決まり,昭和2年11月に完成。市内最初の市営公園で,桜の名所として市民に親しまれ,ヨシノザクラ・ヤエザクラ約300本が植栽され,開花シーズンには花見客でにぎわう。展望が良く,関門海峡や響灘,北九州の山並みが眺望できる。園内には高杉晋作の陶像(備前焼製)や郷土史家などの石碑もある。日和山は,江戸期の長府藩赤間関の境界を示す「豊浦郡赤間関後境目書」に「西ノ方豊前田との境ハ,右高尾山尾筋日和山へ尾続尾境,日和山尾筋を往還へ取付,此処迄豊前田との大境なり」とあり(地下上申),西の豊前田(ぶぜんだ)との境界をなしていた。旧海岸線に沿って,海への昇降口の石段や,石段上段の崖沿いの道や井戸などが現在も随所に残り,細江1丁目から日和山に上る斜面に,石垣の間から湧出する水がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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