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福浦港
【ふくうらこう】


下関市彦島福浦町,彦島の南西部に位置する港。沈水港湾をなす。福浦は引島七浦の一つで,江戸期には北前船の風待港・潮待港として繁栄。江戸期は現在の江ノ浦小学校の辺りまで海が入り込み,その付近にあった6本の松に船のとも綱を結んだという。正徳元年から天明3年の132石余の開作をはじめ,たびたび開作が行われ(村浦明細書),港の位置は沖合いに移った。明治期以降,北九州工業地帯発展の影響を受けて福浦も工業化が促進され,明治38年埋立地に日東硫槽が創業した。昭和41年福浦木材港として整備され,港内には木材荷役センターや貯木場の施設がある。なお,福浦には海賊泊という小字名が残り,かつて海賊の根拠地であったともいわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7194338