100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

二俣瀬の渡し
【ふたまたせのわたし】


旧山陽道における厚東(ことう)川渡河の渡し。旧山陽道は,長門国の起点割子松(わりごまつ)の国境碑からほぼ国道2号と並行して西進し,上市・下市の山中市を過ぎて,小野に通じる道と反対の道を南進し,現在木田橋が架かっている地点の二俣瀬の渡しを渡り,木田・薬師堂・辻堂に至り,辻堂の大歳社手前から西に峠を越え,どんだけ道を下って吉見村に至る。二俣瀬の渡しは船渡しで,渡船は2艘。満水時は櫓,平水時は竹竿を使用した。なお,木田橋は幹線道路橋であったが,自動車交通の発達により国道2号が拡幅整備された際に路線が変更され,昭和33年,木田橋より約250m上流に長さ66m・幅7.5mの二俣瀬橋が完成し,同55年には幅3mの歩道橋が下流側に併設された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7194384