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船木街道
【ふなきかいどう】


秋吉台東端の美祢(みね)郡長登村(美東(みとう)町)から瀬戸内海の厚狭(あさ)郡須恵の刈屋浦(小野田市本山岬)に至る街道。里程10里23丁(注進案)。江戸期,長登村には東西に赤間関街道(中道筋),南北に瀬戸崎・船木街道が通じていた。同村の土地ケ峠を起点に北側の日本海斜面を下るのが瀬戸崎街道,南側の瀬戸内海斜面を下るのが船木街道である。船木街道は,太田・綾木(ともに美祢郡美東町),厚狭郡小野村(宇部市)を経て,船木(厚狭郡楠町)で山陽道と交わり,刈屋浦に至った。厚東・有帆(ありほ)両川下流の海岸部と美祢郡東部,厚狭郡北部の内陸部を結ぶ交通路として重要であった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7194394