杢路子
【むくろじ】

旧国名:長門
杢路次とも書いた。狗留孫(くるそん)山のふもとで,三方を山に囲まれた細長い山間に立地する。中央を杢路子川の清流が流れる景勝地でもある。地名の由来は,平安期の歌人和泉式部が,諸国を流浪して当地に来た時,その子,小式部を捨て置き,その印として,むくろじの木杖をさし置いたところ,やがて根を生じたのか,枝葉を出し,花をつけたということから起こったという(地下上申)。
【杢路次(中世)】 戦国期に見える地名。
【杢路子村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【杢路子(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7194702 |





