100辞書・辞典一括検索

JLogos

32

門前
【もんぜん】


旧国名:周防

錦川支流門前川の右岸に位置する。地名の由来は,往古当所に喜楽寺という真言宗の大寺があり,のち寺を破却して本尊寺号ともに安芸国吉田へ移し,当地は同寺の門前の村であることから村名として門前を称したという(享保増補村記)。同寺の方丈の跡,塔ケ岡と称す所が今もあり,弘中三河守菩提所といわれる(玖珂郡志)。喜楽寺の本堂は芸州吉田の洞春寺に移建するため慶長3年10月解体され,安芸国佐西郡草津まで運ばれた(厳島野坂文書)。明治26年石丸に高塚古墳が発見された。「古墳横穴及同時代遺物発見地名表」によると,円形古墳で石室があり,陶器・土器・金環・銀環・切子玉・管玉・鉄鏃・馬具・刀剣・臍石を発見したと報ぜられている。岩国沿革志には,その石室は,幅8尺,奥行2間,高さ約6尺,奥は1枚石を用い,床にも石を敷き,西南に向くとある。鉄器の残片が多数あったことから,古墳時代にかなりの集落があったと推定される(岩国市史)。
門前村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
門前(近代)】 明治22年~昭和44年の大字名。
門前町(近代)】 昭和44年~現在の岩国市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7194752