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阿波神社
【あわじんじゃ】


鳴門市大麻町池谷字大石にある神社。旧県社。祭神は土御門天皇。国鉄阿波大谷駅の西側,県道鳴門池田線沿いの山麓に位置し,土御門天皇火葬塚が隣接する。土御門天皇は承久の変後,承久3年に土佐へ遷幸,貞和2年にはさらに阿波に遷り,約9年後の寛喜3年に崩御しその行在所は守護所に近い勝瑞(藍住町)に比定する説がある。人々は土御門天皇火葬塚の北に通称天皇さんと呼ぶ土御門天皇社を奉祀,「阿波志」には「土御門天皇廟 池谷村天皇山南麓に在り」とみえる。その後明治8年に丸山神社と改称(鳴門市史上)。昭和15年には皇紀二千六百年記念事業として,社名を阿波神社に改め,火葬塚の東北に隣接する現在地に新たに社殿を造営した。県民あげての奉賛と勤労奉仕によって昭和18年に竣工し,本殿遷座祭を斎行,県社に列した。例祭は10月22日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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