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医家神社
【いげじんじゃ】


三好郡池田町字マチにある神社。延喜式内社。旧郷社。祭神は大国主神・少彦名神。医家大明神と称した。徳島本線阿波池田駅北側の市街地に位置し,すぐ北を馬路川が流れる。創祀は未詳だが,「延喜式」神名帳美馬郡条にみえる「倭大国玉神大国敷神社二座」に比定される古社である。江戸期には徳島藩主蜂須賀氏の崇敬が篤く,寛永7年に医家大明神と称するようになったが,医家と称した理由は詳らかでない。「阿波志」は池田村の池神を大国敷神にあて大国玉神は別に置かれているかと推測している。池神=医家神であろう。また寛保神社帳には「池田村 医家大明神 別当池田村蓮華寺 禰宜同村若狭太夫」とある(続徴古雑抄1)。蓮華寺(現真言宗御室派,池田町)は慶安元年の創建(阿波志),仁和寺末の箸蔵寺(池田町箸蔵)を本寺としていた(寛政3年阿波国古義真言宗本末帳/江戸幕府寺院本末帳集成)。当社は寛政11年6月火災により社殿を焼失したが,翌月再建した。明治5年に医家神社と改称,郷社に列した(県神社誌)。例祭は10月17日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7195136