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大毛島
【おおげじま】


鳴門市北東部に位置する島。南北約6km,東西約2km。面積では,徳島県内にある島の中で,もっとも広い約7.06km(^2)。東は鳴門海峡に面し,東北端には渦潮で知られる瀬戸内海国立公園鳴門がある。西は内海(うちのうみ)と高島に面し,南は小鳴門海峡に面している。鳴門海峡に面する砂浜海岸では,夏季に県内外から海水浴客が訪れ,海岸の沖合いでは,ワカメの養殖が行われている。島内は砂地が多いので,サツマイモ・ラッキョウ・スイカなどを栽培している。昭和36年7月に,本土(鳴門市撫養町大桑島)との間に小鳴門橋(長さ441.4m)が架かり,市営渡船(鳴門町土佐泊と撫養町岡崎の間を運行している)しか利用する方法がなかったこれまでの離島としての不便さから脱却した。さらに昭和46年8月1日から鳴門スカイラインが開通し,香川県方面から鳴門公園を訪れる県外観光客は,急激に増加している。島の北部にある亀浦港からは,鳴門~神戸間を結ぶ阪急水中翼船が,昭和36年から1日3往復就航している。また,兵庫県西淡町阿那賀港との間には,淡路フェリーが昼夜就航していたが,昭和60年大鳴門橋完成により廃止された。大鳴門橋を経由する高速道路は大毛から北方が完成しており,鳴門インターチェンジがあり,以南は工事中で大鳴門橋~大毛島間の中央部にある芙蓉山腹を縦走して第2小鳴門橋(架橋中)を経て撫養町大桑島に至り,さらに同市木津野町で国道11号バイパスと連絡する予定。この結果,自然景観は大きく変化しつつある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7195413