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岡上神社
【おかうえじんじゃ】


板野郡板野町大寺字岡山路にある神社。延喜式内社。旧郷社。豊受姫命を主祭神とし,相殿に日本武尊ほか5柱を祀る。創祀は未詳だが,「延喜式」神名帳板野郡条にみえる「岡上神社」に比定される。武将の崇敬が篤く,源義経が屋島に向かったとき当社に参詣して武運長久を祈願したと伝える。江戸期には徳島藩主蜂須賀氏が崇敬し,毎年初穂料米5石を奉納したという。明治4年村社に列格,大正4年付近の王子宮・若宮神社・山神社・楠本神社を合祀し,同7年郷社に昇格した。付近の農民からは農業神として崇拝された。例祭は10月の第2日曜日。境内にある大楠は県天然記念物,根回り24.5m,枝葉は東西27m・南北37mに及び,高さは35mに達する。鳥居は地方には珍しい木造朱塗り両部造りである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7195504