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紀念大正用水
【きねんたいしょうようすい】


板野郡吉野町を流れる灌漑用水。大正3年2月,大正天皇即位大典の紀念事業として,紀念大正耕地整理組合により開削,管理された。用水名もこれにちなむ。組合は当時の阿波郡柿島村柿原と板野郡一条町西条のそれぞれ一部地域の有志により結成。当用水は,吉野川を水源に,第1揚水場では蒸気機関165馬力の揚水機25個で10mを揚水,第2揚水場へは75馬力の揚水機12~13個で7mを揚水,2段揚水式で約17mの高所に揚水し灌漑を行い,合わせて耕地整理を実施した。昭和27年7月紀念大正土地改良区に組織変更され現在に至る。昭和58年現在の施設は,電動機による2段揚水式がなされ,第1幹線水路は延長3,265m,第2幹線水路は2,440m,受益面積156ha,組合員502名を数えている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7195861