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【こおり】


旧国名:阿波

讃岐山脈から流れ出す九頭宇谷川扇状地の扇端の一部が,吉野川下流域に接する地に位置する。吉野川・九頭宇谷川はともに古くから荒れ川で,洪水に悩まされた。一方扇状地の遊水地帯であったため,弥生時代から開け,陸上・水上交通の要所として古くから栄えた。当地は古く郡原といい,阿波郡の郡衙の所在地と考えられる。正平16年4月1日の出雲守時有奉書(菅生文書/徴古雑抄2)には「阿波国郡原国衙之(分カ)所有御寄附八幡宮也」とあり,菅生四郎左衛門尉に祖谷山(いややま)の菅生八幡宮の恒例神事を沙汰するよう命じている。また同年5月4日の出雲守時有奉書(同前)にも同様に見える。吉野川へ流入する三角地点に郡城があり,「阿波志」には「郡塁,郡村に在り,柿原某此に拠る,濠塁猶存す」と見える。柿原氏は柿原荘地頭が荘名を名のった氏族で細川頼之の部下の柿原孫四郎などがいた。原田氏を称したこともある。なお「太平記」白峰合戦の条には篠原長房の部下として長房に殉じ滅んだ柿原一族中に郡城主も加わっていた旨が見える(土成町史)。
郡村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
郡(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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