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木屋平
【こやだいら】


旧国名:阿波

小屋平とも書き,平安期~南北朝期には大浦または大浦山と称された。剣山北麓,吉野川南岸の支流穴吹川の源流木屋平川の両岸に位置する。東・南・西の三方は剣山を中心とした1,000~1,950mの高山に囲まれる。これらの山々から流れ下る内宇夫谷・川原谷・弓道谷・内川地谷・太合谷などの大小河川が合流して木屋平川となり,中央部を北流する。地名の由来については,字森遠に「小屋の内裏」と称する安徳天皇の行在所が設けられ,天皇を守護した平知盛の子息知経が小屋の内裏の小屋と平家の平をとって木(小)屋平を名乗ったとする伝承がある。また平安初期に三木山の忌部の長者三木氏の次男が,5人の者を従えて当地に入り,5人は下名・弓道・森遠・谷口・川上の5か名に住し三木氏の次男は谷口に居を構えて大浦氏を名乗って開発を行ったとする伝承もある。ほかに妖怪に出会って生涯猟をやめたという昔話「夜更けに髪をすく女」が伝えられている。
コヤ平(中世)】 鎌倉期に見える地名。
木屋平村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
木屋平村(近代)】 明治22年~現在の自治体名。
木屋平(近代)】 明治22年~昭和29年の木屋平村の大字名。
木屋平(近代)】 昭和29年~現在の木屋平村の地区名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7196080