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三所神社
【さんしょじんじゃ】


三好郡池田町川崎字山ノ上にある神社。旧郷社。祭神は大山祇命・句々理姫命・倭建命。桜宮とも呼ばれた。正治元年当時の大西城主小笠原長経が城の鎮護として創建したと伝える。文亀2年に再興し三所大明神と称した。寛保神社帳には「川崎村 三所大明神 禰宜川崎村左近大夫」と記されている(続徴古雑抄1)。明治3年三所神社と改称し,その後郷社に列した。桜宮のいわれは本殿の裏山に「世の中桜」と呼ばれる桜の大木があり,その開花の状態によって毎年の吉凶を占ったことによる。例祭は10月19日で民俗芸能の獅子太鼓が行われる。特殊神事に旧暦1月11日の「百手(ももて)祭」がある。これは12名の射子により弓射行事を行って一年の幸福を祈るもので,戦後一時中断していたが,現在は2月の第1日曜日に行われる(池田町史下)。社宝として応永7~10年に写経された大般若経六百巻を所蔵する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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