100辞書・辞典一括検索

JLogos

27

四所神社
【ししょじんじゃ】


徳島市福島2丁目にある神社。旧郷社。祭神は武甕槌命・天児屋根命・斎主神・比売神。古くは四所明神・四所大明神と称した。福島の明神さんとして親しまれている。吉野川下流の住吉島川・福島川などに挟まれた島状をなす低地部に位置し,南に徳島港を望む。創祀は未詳。もとは大亀(お甕)島に鎮座していたのを大同年間現社地へ移したという。しかし,「阿波名勝案内」は,津田沖合のお甕にあったのを文禄年間の地変に先立って現社地へ移したと伝え,また次のような伝説を載せている。この大亀島は,当社の狛犬の面が赤らんだときに沈没するという予言があった。あるとき狛犬の面が赤らみ,予言を信じた正直な島守の家族は難を逃れたが,村民の多くは信じず溺死したという。寛保神社帳には「沖洲浦福島 四所大明神 神主福島榊本頼母」とみえる(続徴古雑抄1)。明治3年郷社に列した。例祭は10月28日で大そうにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7196194