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新宮本宮両神社
【しんぐうほんぐうりょうじんじゃ】


名西(みようざい)郡石井町高原字中島にある神社。旧郷社。祭神は新宮は伊邪那岐命・伊邪那美命,本宮は速玉男命。地元では新宮さんと呼ばれる。もと28か村の総氏神であったが,現在は中島の地の氏神として崇敬を集めている。吉野川南岸の沖積平野に位置する。成務天皇の時の創建と伝える。寿永年間に下野国の住人那須与一宗隆が源平屋島の合戦の功により当地に移封され,紀伊熊野の新宮を勧請,古くからの社を本宮社とし併せて新宮本宮両神社と称したという。寛保神社帳には「中嶋村 其神速玉男命事解男命 新宮大権現 社僧中島村神宮寺 神子同相模」「中嶋村 其神伊弉冊尊 本宮大権現 別当同村神宮寺相模」と記されている(続徴古雑抄1)。神宮寺は大覚寺を本寺とする真言宗寺院であった(寛政3年阿波国古義真言宗本末帳/江戸幕府寺院本末帳集成)。明治6年郷社に列した。例祭は10月15日。なお当地南方にある那須与一の廟は,もと当社境内西北隅にあったものを移したと伝えられる。




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「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7196319