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瀬戸内海国立公園
【せとないかいこくりつこうえん】


瀬戸内海沿岸の和歌山・兵庫・岡山・広島・山口・徳島・香川・愛媛・福岡・大分の10県にわたる国立公園。昭和25年5月18日指定。陸地面積6万2,957ha,うち本県域は鳴門地域(鳴門市)の1,508ha(特別地域973ha,普通地域535ha)。瀬戸内海国立公園は,国立公園法に基づき昭和9年3月16日付で霧島・雲仙とともに最初に指定された公園である。当初指定された時は鳴門地域と広島県の宮島地域は公園区域から除外されていた。特に鳴門地域は要塞地帯として軍事機密上指定区域から除外されていたといわれているが,戦後の昭和25年に初めて追加地区となった。鳴門地域は鳴門市の撫養町岡崎,鳴門町地区の大毛島,瀬戸町地区の島田島と瀬戸町北泊,さらに板野郡板野町の大坂峠付近を区域とする。主な景勝地としては鳴門公園千畳敷・小鳴門海峡・岡崎海岸・大坂峠などがあり,観光施設としては小鳴門橋・小宰相局墓・紀貫之歌碑・鳥居記念館・鳴門スカイライン・鳴門ゴルフ場・大鳴門橋・架橋記念館などがある。鳴門地区の中心は鳴門の渦潮である。鳴門市の大毛島の北東端孫崎と淡路島の門崎との間1,340mの海峡で潮の干満の差により大小さまざまな渦が生ずる。さらにこの海峡には四国と淡路島を結ぶ長さ1,629mの大鳴門橋が架かり自然と人工の見事な調和をみせている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7196402