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徳島中央公園
【とくしまちゅうおうこうえん】


徳島市街地の中心徳島町城内にある都市公園。都市計画決定は昭和52年1月21日。旧徳島城跡18.9ha(供用面積)を公園にしたもので,標高61.7mの城山を中心に公園緑地が整備されている。城山南東山麓からは縄文時代の貝塚遺跡が発見されている。城は,南北朝期足利義満と不和となり阿波に帰った細川頼之が至徳2年初めて築いたもので,山下の寺島城とあわせて蜂須賀家政が天正13年に築城を始め,翌14年に主要部分が落成した(蜂須賀家記)。天守閣が置かれていた城山にはホルトノキ・クス・エノキなどを中心として樹齢600年といわれる木々の群生が残されている。また阿波の青石を積み重ねた石垣も当時のままで,園内中央部には藩政期初頭に上田宗箇が作庭したと伝える桃山様式の旧徳島城表御殿庭園が残されている。枯山水部分と池泉回遊部分が渾然一体をなし,国名勝になっている。現在園内は遊歩道・芝生などが整備され,城山南麓に県立図書館・蜂須賀家政銅像,西側には市民体育館や5面のテニスコートなどが整備されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7196680