土讃本線
【どさんほんせん】

日本国有鉄道線路名称の1つ。多度津駅(香川県)と窪川駅(高知県)を結ぶ。全長198.7km。うち県内延長41.3km。駅数58,信号場1,うち県内は坪尻駅(池田町)から大歩危(おおぼけ)駅(西祖谷山(にしいややま)村)までの9駅。県の西部讃岐山脈の猪ノ鼻(いのはな)峠を越え,吉野川沿いを南北に走る。香川と高知を結ぶ幹線である。佃駅(井川町)で県都徳島と県西部を結ぶ国鉄徳島本線に接続している。当線は,明治22年5月23日,讃岐鉄道が丸亀~琴平間を開業したのが始まり。明治37年12月1日同鉄道は山陽鉄道に譲渡されたが,同39年12月1日には現在の国鉄に買収され讃岐線となる。一方,高知県側は大正13年3月30日に須崎~日下間が開業。本県では佃~阿波池田(池田町)間が徳島本線の一部として大正3年3月25日に開業していたが,香川県の讃岐財田から本県の坪尻―箸蔵(ともに池田町)―佃間は讃岐山脈と中央構造線が横断する部分で工事が難航し,9か所のトンネルを建設し,昭和4年4月28日ようやく開通した。昭和10年11月28日に多度津~須崎間168.9kmが開通,さらに西進して同26年11月12日に窪川まで延長され全通した。三縄駅(池田町)は昭和6年9月19日,祖谷口・阿波川口・小歩危(こぼけ)・大歩危(以上山城町)の4駅は当線の開業と同時に開設された。昭和25年1月10日坪尻・佃の両駅が開設。佃駅は昭和4年4月の讃岐線(現土讃本線)が佃に接続した際に信号場として設置されたもので,現在では徳島本線の発着駅で土讃本線との接続駅になっている。昭和42年3月1日には多度津~阿波池田間でCTCの使用が開始されたが,これは四国線内で初めてのものであった。昭和43年11月25日には大歩危~土佐岩原間の大歩危トンネルが完成し,線路変更がなされた。また,昭和47年3月15日には高松~中村間に特急南風が新設され,吉野川沿いは大歩危・小歩危など風光明媚な景勝地が多い。昭和47年の1日平均輸送人員は8,986人,年間輸送人員は,同年118万6,325人,同58年1,372万2,000人。貨物年間輸送t数は162万1,000t(昭和58年)。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7196698 |





