100辞書・辞典一括検索

JLogos

20

八幡神社
【はちまんじんじゃ】


阿南市富岡町滝ノ下にある神社。旧郷社。祭神は誉田別命・足仲彦命・大鷦鷯命。富岡八幡神社とも称す。古くは八幡宮と称した。国鉄牟岐(むぎ)線阿南駅のすぐ南にある阿南公園の最上部に位置する。室町期~戦国期,富岡城主であった新開忠之の創建と伝えられ,近郷11か村の産土神として崇敬を集めた。「阿波志」に「八幡祠 石塚村正福寺中に在り 平忠之置く 富岡闔郷共に祀る」とある。天正13年に蜂須賀家政が阿波に入部した時,家老の賀島長政は当社を深く崇敬し,御供米の献納や社殿の造営を行った。別当は石塚村(現富岡町)の正福寺が勤めた(寛保神社帳/続徴古雑抄1)。明治元年八幡神社と改称し,郷社に列した。社宝に徳島県最古の木彫といわれる狛犬一対(市文化財)を有する。例祭は9月15日。旧暦3月15日に執行される太々神楽(湯立祭)は忌釜に湯を煮えたぎらせ,湯面に人形を浮かべ,無病息災・家内安全・交通安全等々を祈願するという特殊神事で,参拝者は皆この湯の雫にかかり神徳をうける。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7197014