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八幡神社
【はちまんじんじゃ】


小松島市立江町青森にある神社。旧郷社。祭神は誉田別命・帯仲彦命・気長足比売命。立江八幡神社とも呼ばれる。古くは大宮とも称した(阿波志)。立江川河口東岸の低地に位置する。文明3年豊前国宇佐八幡宮よりの分祀と伝え,当地は四面を海に囲まれた無人の霊域で八幡島といわれた。その後慶長16年に源兼幸が再建し,以後近隣7村で共に祀った(同前)。兼幸は立江城主小笠原治郎左衛門のことで,当社に崇敬を寄せ社殿を再建して檀鶴(だんづる)を造り,京より祇園囃を招き氏子に習得させ大祭に奉納したという。寛保神社帳には「立江村 八幡宮〈称大宮 慶長十六年棟札ニ立江八幡宮〉神主大林村平大夫 禰宜立江村吉大夫」とみえる(続徴古雑抄1)。明治維新後八幡神社と改め明治4年郷社に列した。例祭は9月15日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7197018