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八幡神社
【はちまんじんじゃ】


徳島市国府町井戸字北屋敷にある神社。旧郷社。祭神は応神天皇・仲哀天皇・三女神。古くは宇佐八幡宮とも称した。吉野川南岸に位置し,付近を支流の飯尾川・鮎喰(あくい)川が流れる。白鳳2年の創建で井戸寺とともに建てられたと伝える。天文12年正月の阿波国井戸寺勧請帳に「鎮守又宇佐八幡大菩薩」とあるのは当社のことであろうか(続群28上)。天正10年兵火にかかり焼失したが再建された。その後数回造替を繰り返したことが棟札より知られる。「阿波志」に「八幡祠 井戸村にあり 花園高輪・川原田・府中等共に祀る」とあり,寛保神社帳には「井戸村八幡宮 神主井戸村河野石見 別当同村妙照寺」とある(続徴古雑抄1)。妙照寺は大覚寺を本寺とする真言宗寺院で,西福寺・法光寺・本光寺の3末寺を擁していた(寛政3年阿波国古義真言宗本末帳/江戸幕府寺院本末帳集成)。明治維新後八幡神社と改め,明治5年郷社に列した。例祭は10月15日。現社殿は昭和53年の火災後,同55年に再建されたもの。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7197020