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八幡神社
【はちまんじんじゃ】


徳島市国府町芝原字宮ノ本にある神社。旧郷社。祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后・豊石窓神・櫛石窓神。吉野川南岸に位置する。久米安芸守義広の創建で,芝原村・黒田村・佐野塚村・祖母島村で共に祀ったという(阿波志)。天文22年の久米の乱(鑓場の義戦)で有名な義広は,天文18年所領地伊予国喜多郡久米荘から三好郡加茂郷に移った。その後天文21年主君細川家より芝原郷に3,000貫加領されたため,当地に移住,当社を篤く崇敬した。寛保神社帳には「芝原村 八幡宮 社僧芝原村威徳院」とある(続徴古雑抄1)。威徳院は国府中村の大坊を本寺とする真言宗寺院(寛政3年阿波国古義真言宗本末帳/江戸幕府寺院本末帳集成)。明治12年郷社に列した。例祭は10月17日。昭和6・7年頃までは神事競馬が行われていた。その馬場は長さ330m余の回り馬場で,今も参道にその名残をとどめている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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