100辞書・辞典一括検索

JLogos

21

八幡神社
【はちまんじんじゃ】


那賀郡那賀川町三栗字堤下にある神社。旧郷社。祭神は応神天皇。もとは八幡大菩薩と称し,平島郷の産土神として崇敬された。那賀川河口の北岸に位置する。このあたりは那賀川の沖積地で,水田地帯が広がっている。創祀は未詳だが,応永年間に社殿再建があったと伝える。江戸期には,平島に住した足利義冬の後裔平島公方7代義武より,石灯籠一対が奉納された。別当は三栗村の山伏宮坊が勤めた(寛保神社帳/続徴古雑抄1)。「阿波志」にはもと北原の地にあった小松尾祠を合祀したと記す。明治3年に八幡神社と改称,同5年郷社に列した。現幣拝殿は明治百年記念事業として,鉄筋造りで改築されたものである。例祭は9月11日。かつて祭礼には,近郷より多くの馬が参加して神事競馬が催され,大いににぎわった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7197025