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八幡神社
【はちまんじんじゃ】


那賀郡那賀川町八幡字石川原にある神社。旧郷社。祭神は誉田別命。古くは一国一社大宮八幡宮と称し,新庄10か村の産土神であった。那賀川町西部,羽ノ浦町との境付近に位置する。付近一帯は那賀川沖積地で,水田地帯となっている。明徳2年石清水八幡宮の分霊を勧請したと伝える。「奉勧請明徳二辛未年二月」と記された棟札のほか,永正9年,享禄4年,天文17年,永禄7年,元和3年,寛永7年,寛文11年,貞享元年,元禄14年の各棟札を有す。江戸期には徳島藩主蜂須賀氏が祈願社として崇敬し,武運長久・海陸安全を祈って代々直参したと伝える。「阿波志」に「八幡祠 八幡村に在り大宮と称す,新荘十ケ村共に祭る,神応寺之を管す」とあり,また寛保神社帳には「八幡村 八幡宮 別当八幡村神応寺」とある(続徴古雑抄1)。寛政3年の阿波国古義真言宗本末帳によると神応寺は無本寺で末寺12か寺を擁していた(江戸幕府寺院本末帳集成)。明治4年八幡神社と改称,郷社に列した。例祭は9月15日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7197026