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阿豆枳神社
【あずきじんじゃ】


小豆(しようず)郡内海(うちのみ)町片城にある神社。小豆(しようど)島の最高峰星ケ城山山頂に所在する。星ケ城山は山頂が2峰あり,標高816mの東峰には東峰神社(祭神は天御中主尊・高皇産霊尊・天児屋根命・天太玉命)が,約1km隔てた標高804mの西峰には西峰神社(祭神は大野手比売命・罔象女命)がある。瀬戸内海の眺望のよい地に自然石で神域が区画されている。西峰神社の祭神大野手比売命は「古事記」淤能碁呂島の段では小豆島の島魂神とされている。社伝によれば,応神天皇巡幸時に島魂神を池田の生田森に祀り,のちに星ケ城山上に遷座したという。南北朝期には南軍の佐々木信胤は星ケ城山に山城を築き,当社を鎮守としたと伝える。中世以降の修験道との結び付きもあったかもしれない。現在紅葉の名所寒霞渓近くの三笠山に拝殿がつくられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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