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石田神社
【いしだじんじゃ】


大川郡寒川(さんがわ)町石田東にある神社。旧郷社。祭神は品陀和気命・足仲彦命・息長帯姫命。雄襲熊神社,小十九間八幡とも称され,社叢が美しいのと付近に古墳が多いので有名。「讃岐国名勝図会」によれば,承平6年宝蔵院(現極楽寺,長尾町東)の妙海法印が勧請し,応永10年8月に細川氏が修造,天正年間の焼失ののち慶長14年に再興という。「御領分中宮由来」も天正年間の社殿焼失を伝えている(新編香川叢書)。「全讃史」は天正年間の末に細川国弘が初めて祀ったというが,これは「讃岐国名勝図会」に「石田国弘の話」として,八幡宮の神が射法を教えたので祠を建てて柳1枝を祀ったと見えることと同一のものかもしれない。寛永5年社殿が造営されている(棟札)。別当は宝蔵院末の小倉寺。小倉寺は天平7年行基の開創と伝え,薬師如来が本尊。明治維新で廃寺となったが,本尊は極楽寺に移される。明治4年石田神社と改称し,郷社に列格。例祭は10月15日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7197833