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宇佐神社
【うさじんじゃ】


大川郡長尾町名にある神社。旧郷社。祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后。長尾八幡宮とも呼ばれる。讃岐山脈北麓端で,平野部を望む位置にあり,裏山の丘陵には古墳時代後期の群集墳26基が存在する。また境内を含む丘陵一帯は県立亀鶴公園となり,桜の名所として憩いの場となっている。社伝および「紫雲山極楽寺宝蔵院古暦記」によれば,承平6年8月一郷一八幡として豊前国宇佐八幡宮から勧請し,長尾郷の産土神として祀ったという(香川叢書)。同記はまた,天暦4年・万寿元年・寛治4年・建仁2年・文永6年・永仁6年・永享8年の社殿造営を伝える。しかし「全讃史」は正平年間細川伊予守繁氏の創祀で,繁氏が社殿の隣の池も築いたと記す。この八幡池は貞治3年細川頼之の築造ともいう。「御領分中寺々由来」によると,永徳2年空遍上人が神照寺(神正院法輪寺)を開創して当社の別当寺としたという(新編香川叢書)。明治維新で別当寺を廃し,明治4年郷社に列した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7197910