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内海港
【うちのみこう】


昭和29年7月草壁港を内海港と改称。小豆(しようど)島南東部,小豆(しようず)郡内海町の内海湾に位置する地方港湾。管理は県。港湾法では竹生と田浦を結ぶ線,港則法では清水と赤鼻を結ぶ線のおのおの以東の海域をいう。港湾法による港湾区域は658万4,000m(^2)。国名勝神懸山(寒霞渓)の山麓の港。昭和15年7月港湾法による指定港湾,同29年8月第2種港湾,同31年6月公有水面埋立法による乙号港湾,同36年6月県管理港湾,同40年6月港則法の適用港,同45年7月港湾調査規則による甲種港湾となる。当港は南西に口が開いていて,北・南・東の三方を陸地で囲まれているので,南西の風が強く吹く時以外は,一年を通じて港内は穏やかで,水深も12m内外の所が多く,底質泥で錨かきもよく,避難港として適する。背後で生産される醤油・佃煮の原料移入・製品移出等の地場産業に重要な役割を果たしてきたが,近年,交通事情の変化によって,フェリーを利用したトラック輸送に変わってきた。埠頭は,中型船用としての草壁桟橋(長さ136m,幅9m,水深4m)等がある。明治33年4月苗羽(のうま)村を起点として,下村(現在の草壁)―池田―土庄(とのしよう)―豊島―高松を経て岡山へ航行したが同36年9月に廃止。明治末期から大正10年代までは下村と高松・岡山を結ぶ航路を開設。大正9年11月,古江・苗羽・安田・下村等の各港に寄港する高松行き航路を開設したのが現在の航路の発端となる。近年,草壁~高松航路のみが定期船として開設され,昭和45年11月からフェリーが就航。同55年における利用は,入港船舶隻数約3,600隻,乗降人員約8万人,海上出入貨物約88万9,000t。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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