100辞書・辞典一括検索

JLogos

8

小田港
【おだこう】


大川郡志度町小田にある漁港。小田浦漁港と小田漁港が隣接して立地し,北に開く小田湾の奥に位置する。昭和57年現在,登録船数103隻,総t数148t,年間水揚高432t。当港は小田湾と入江の地形をうまく利用したもので,冬の季節風をさえぎる大串半島と東の馬ケ鼻に抱かれた良港であり,よい養殖場となっている。幕末から漁業が盛んとなり,明治末には沖合い漁業にのり出し,昭和に入って遠洋漁業も行うようになった。「朝鮮,大連,南洋方面へも出稼ぎし,これらの出稼者より年々送金する額,十五万円を下らずという」と「古今讃岐名勝図絵」にも見える。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7198101