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御山八幡神社
【おやまはちまんじんじゃ】


綾歌郡綾南(りようなん)町北にある神社。旧郷社。祭神は誉田天皇。相殿に大己貴命・少彦名命を祀る。雄山八幡宮とも称した(全讃史)。社伝によれば,貞観年間に山城国石清水八幡宮から勧請したのが創祀といい,「讃岐国名勝図会」も貞観3年の創祀を伝える。一方「全讃史」は羽床氏の祖を祀ったのが創祀で,のちに八幡神を合祀したという。中世の豪族である羽床氏は讃岐藤氏の支流で,中世初期には大野・新居・香西氏らとともに阿野(あや)郡内の郷名を称し,阿野郡南条を根拠としていた。天正年間兵火で焼失したが,その後再建された。近世には羽床上村・羽床下村・小野村・北村の産土神だった(讃岐国名勝図会)。明治維新後郷社に列格。社名の御山は所在する山の名で,山の姿が美しいので御山と呼ばれたという。例祭は9月29日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7198114