100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

加麻良神社
【かまらじんじゃ】


観音寺市流岡町にある神社。延喜式内社。旧郷社。祭神は大己貴命・少彦名命。社の所在する小山名から「丸山さん」として親しまれている。丸山は財田川が全流域の水を集める地点にあたり,同川の河口にも近い。海から内陸に入ろうとする時の水路の要所。財田川の対岸は最近まで低湿地帯であり,満潮時には河水がよどんでいた。また財田川支流宮川を経て大水上神社(三豊郡高瀬町)に通じており,大水上神が夜泣きする幼い神を枡に入れて流し,流れ着いた丸山で祀るとの伝承が両社に伝わる。創祀は未詳だが,「延喜式」神名帳苅田郡条に「加麻良神社」と見える。祭神について「全讃史」は大山咋命とし,「西讃府志」は大山咋命とも大己貴命ともする。寛文8年・延宝5年・元禄4年・正徳3年・享保19年・安政3年に社殿が造営されている(棟札)。別当は真言宗の宝珠寺。七宝山護国院と号し,阿弥陀如来を本尊としていた(西讃府志)。明治維新後郷社に列格。丸亀藩主京極氏寄進の枡と元禄5年信濃国善光寺大勧心法師本孝が奉納した扁額がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7198208