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亀山八幡宮
【かめやまはちまんぐう】


小豆(しようず)郡池田町池田にある神社。旧郷社。祭神は品陀和気命・息長帯比売命・中津比売命。亀山という小丘上に所在するので亀山八幡,また池田にあるので池田八幡と称する。社殿のある小丘は,「日本書紀」応神天皇22年9月条に見える応神天皇巡幸の伝承地となっている。延長4年山城国石清水八幡宮から勧請したという小豆(しようど)島五社八幡宮の1つである。応安4年の棟札が残る。嘉永5年にも社殿が造営されたと伝える。明治維新後郷社に列格。明治2年神体として祀られていた本地仏坐像3体は別当であった長勝寺(池田町池田)に移された(国重文)。10月16日は池田祭。島で一番にぎやかな大祭で,10数台の太鼓台が乱舞する。祭りの見どころは,社前の海で行う早渡り競漕やネリバン,押し込みである。この太鼓台を見物するための施設が池田の桟敷で,国重要有形民俗文化財。桟敷は本殿西400mほどにあり,長さ80m,6~8段の切石積み階段状で,高さは18mある。瀬戸内海に面した自然地形を利用して,昔は向かいの舞台で催される農村歌舞伎も見物していたが,今は祭礼見物だけになった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7198246