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神野神社
【かんのじんじゃ】


丸亀市郡家町八幡下にある神社。旧郷社。祭神は天穂日命で,誉田天皇・武内宿禰大臣・気息足姫命・仲姫皇后・中臣烏賊津臣命を相殿に祀る。以前は神野八幡宮,あるいは池宮と称した。「延喜式」神名帳那珂郡条の神野神社を当社とする説があるが,満濃町神野にある神野神社を式内社とする説もあり,今のところ未詳。社伝では,継体天皇2年創建という。和気氏一族が伊予新居郷より来住し祖神伊曽乃神社を分祀,当初は神野郷(真野郷)に鎮座して,のちに郡衙のある郡家に移ったと伝える。また,推古天皇5年に郡家戸主酒部善里が八幡神を相殿に祀り神野八幡とも称した。現存の八幡神像は当時のもので,主祭神天穂日命像は菅原道真が参拝して祀ったとも伝える。今も33年ごとの特殊神事御衣替祭が行われる神像である。貞治3年細川頼春が,香川備後守戦の戦勝を感謝して社殿を造営したと伝える。天文10年・天和3年・寛文10年・元禄4年・正徳3年・享保14年・宝暦6年・寛政8年・文化4年・弘化3年・万延元年に社殿を改築したという。明治5年郷社に列した。神事としては御衣替祭のほかに,10月9日に行われる御湯神楽がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7198317