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県民憩の森
【けんみんいこいのもり】


香川郡塩江(しおのえ)町上西にある公園。大滝山(946m)の北側斜面,小出川に沿う標高約430mから大滝山頂に及ぶ地域。高知営林局が管理する鷹山および大相国有林172ha,民有林37ha計209haを本県と高知営林局が昭和43年に明治百年事業として開放したものである。さらに昭和48年には高知営林局が大滝山自然休養林に指定した。樹齢100年を超えるブナ・ケヤキ・ヤマザクラ等を中心とする天然林と明治36年から大正10年頃植栽のヒノキの森林などがある。メジロ・ヒヨドリ・ウグイス・ホトトギス・モズ・ホオジロ・オオルリなどの鳥類,ムササビ・イタチ・タヌキなどの獣類,オオムラサキ・ミドリヒョウモン・イシガキチョウなどの昆虫類,ホトケドジョウなどの魚類,カジカ・アカガエル・ブチサンショウウオなどの両生類,珍しい植物としてシコクカッコウソウ・オオタキツボスミレ・アワコバイモなど多種多様の動植物が生息している。林憩舎・展望台・遊歩道・野営場などの施設が整備され,夏には林間学習などキャンパーでにぎわう。春の山桜,秋の紅葉,天然林と人工林の織りなす森林美のコントラスト,また,稜線から南側徳島県を東流する吉野川,四国山脈などの眺望も優れ,四季を通じてハイカー・登山者が多い。大滝山頂には大滝寺と西照神社がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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