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五郷渓温泉
【ごごうけいおんせん】


三豊郡大野原町にあった温泉。旧五郷温泉湯元が大正末期に発見され,昭和の初めに旧五郷温泉旅館が完成し,第2次大戦前には広く世間に紹介され,利用されたが,戦時中に荒廃した。その後香川県総合開発会社の計らいによって1億数千万円の資金を投じて最新の設備を誇る五郷渓温泉ホテル・ヘルスセンターなどが昭和36年9月に大野原町五郷の谷あいにオープンした。源泉は大野原町五郷海老済の渓流沿いに霊泉が湧出する。この地は海抜300mの地点に位置し,山麓地帯より気温は4~5℃低いので,高原性の避暑地としても好適の場所である。泉質は単純硫化水素泉で,効能はリューマチ・痔疾・胃腸病・神経痛など,源泉を飲用する場合には,慢性皮膚病・糖尿病・胆石などに効くといわれる。浴場関係施設や厚生施設などが順次完成するに伴って,閑静な湯治場・温泉郷として名声をとどろかせた。かつてはひなびた山の湯であった海老済の温泉が,宣伝の効果もあがって,国鉄の周遊地にも指定され,遠来の客も多くなった。町民のレジャーランドとしてもよく利用された。盛況時には送迎用バスも備えていたが,10年目ごろから客足は遠のき,昭和55年4月に閉鎖するに至った。現在では静観を余儀なくされている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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