琴平公園
【ことひらこうえん】

仲多度郡琴平町の南端部にある愛宕山の一部の通称金山寺山を中心とした県立公園。明治21年指定。面積は7.52haで，県内の都市公園としては最小規模。全山マツに覆われ，春には遊歩道に沿う桜並木が花をつけ，ツツジも色を添える。山頂からの眺望に優れ，中腹に金刀比羅宮のある象頭山と相対し，北方に讃岐平野・瀬戸内海が開け，南東にははるか阿讃の峰が見える。また，園内には四国新道や讃岐鉄道の開削に尽力した先覚者大久保諶之丞の大きな銅像がたてられている。小規模ではあるが，展望台・休憩所・公衆便所・ドライブウエー・遊歩道などが設けられ，よく整備されている。公園の登り口には約70人の宿泊施設や会議場を備えた琴平青年の家がある。入り口広場には現存するわが国最古の芝居小屋として昭和45年国重文に指定された金丸座が旧金毘羅大芝居と改称して，昭和51年に復元移築されている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7198557