100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

坂出緩衝緑地
【さかいでかんしょうりょくち】


坂出市の番の州公園,西大浜北1~4丁目・築港町1丁目(西大浜),久米町1丁目(東大浜)の3地域にある緑地帯の総称。臨海産業道路に沿う県立都市公園。面積20.79ha。当公園は番の州コンビナート造成に伴い坂出市街部を公害から守るためと市民の生活基盤整備を目的として当初公害防止事業団が用地買収から緑地造成まで行い,完成物件を本県が39億の予算で買い受けた形となっている。昭和49年から同55年3月にかけてA・B・Cの3地区に分けて造成され,番の州公園のA地区が11.96ha,西大浜のB地区(塩田跡地)が5.8ha,東大浜のC地区(塩田跡地)が3haとなる。B・C地区は幅50m,長さは合計1,765mの長いグリーンベルトをなし,中央を遊歩道が通り,道路公園として市民の憩いの場となっている。A地区は市民プール・野球場・運動広場などスポーツ公園的で,これも市民の広場となっている。公害に強いヤマモモ・モッコク・クスノキ・マツなど36種,16万8,000本の緑木が植えられ,県・市・事業者からなる坂出緩衝緑地管理協会が管理し,手入れも行き届いているので,将来成木となった時は見事な森林ベルトとなり,景観上も公害防止上も大いに期待できる。利用者数は推定だが,開設頃の昭和52年の4万人から同54年度14万7,000人をピークに,現在13万人前後と見込まれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7198611