坂田
【さかた】

旧国名:讃岐
古くは鷺田とも称し,江戸期には土居とも称された。北は紫雲山・石清尾山,西は浄願寺山・小山に囲まれ,その東麓から東方は御坊川に至る高松平野に向かって開ける。地名の由来は,坂田宿禰の子孫が居住したことによるという(新撰讃岐国風土記)。石清尾山塊には著名な石清尾山古墳群が群集する。なかでも北大塚古墳・石船塚古墳・稲荷山古墳・鶴尾神社古墳・姫塚古墳・摺鉢谷9号古墳など9基の前方後円墳と鏡塚古墳・猫塚古墳の双方中円墳などは,いずれも安山岩の板石や塊石を積みあげて墳丘を築造する「積石塚」である。これらは古墳前期・中期に属するが,なかでも鶴尾神社4号墳からは方格規矩鏡の破片が出土した。これは「伝世鏡」の説をたてる資料として用いられた鏡の破片部分に相当するもので,また出土土器形式から石清尾山古墳群中でも最古の古墳とされ,古墳発生期の解明にも問題を投げかけている。積石塚のほか盛土墳も80基以上数えられる。さらに古墳群に囲まれた標高150~160mの摺鉢谷には弥生中期後半の遺跡があり,いわゆる高地性集落の1つに数えられている。
【坂田郷(古代)】 平安期に見える郷名。
【坂田(中世)】 平安末期から見える地名。
【坂田村(近世)】 江戸期~明治23年の村名。
【坂田(近代)】 明治23年~昭和15年の鷺田村の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7198620 |





