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桜木神社
【さくらぎじんじゃ】


高松市多肥上町にある神社。旧郷社。祭神は応神天皇・神功皇后・玉依姫命。社伝によれば,仁和年間に桜井権督資速が別当寺の西蓮寺とともに氏神として創祀したといい,桜井社とか多肥八幡宮,桜木八幡宮と称されていた。多肥郷の産土神で,桜井氏の遠祖武内宿禰が本来の祭神だったかもしれない。西蓮寺の別当は代々桜井氏から出ているという。天文2年西蓮寺別当長慶と当地の豪族乃生義照が荒廃していた当社を再建したが,義照は天正8年の香西軍との戦いで十河存保の先陣として当社に陣を構えたため,再び荒廃(桜井八幡宮由来記/香川叢書)。同14年西蓮寺宥印が社殿を造営したという(讃岐国名勝図会)。今の社殿は天保年間の改築。明治初年に桜木神社と改称,同5年郷社に列した。なお,西蓮寺は明治維新で廃寺となり,寺厨は社務所,護摩堂は宝庫に使われた。また,本地仏3体は,高松市太田上町の光臨寺に移された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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