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四国村
【しこくむら】


昭和51年高松市の屋島の南山麓に開設した四国民家博物館の通称。博物館法に基づく財団法人が運営。高松市屋島中町91に所在。周辺の自然環境をうまく取り入れ,傾斜地を生かしながら大胆な人工美を加えたユニークな屋外博物館で,面積は約3万m(^2)。近くさらに拡張が予定されている。四国各地から地方色豊かな建物を移築再現しており,建物内には庶民の生活を知る道具や什器など多数の民具が,昔の生活の様子そのままに展示されている。また,村内には秘境祖谷のかずら橋を模したものや,小豆(しようど)島産の巨石を組み並べたながれ坂と呼ぶメーンストリートや広場が林間池泉の間に配置されている。生きた伝承文化の舞台ともなるよう,失われつつある伝統行事や年中行事の再現にも努め,各種の催しを実施している。昭和58年3月現在,民家数19棟収蔵,民具約6,000点を数える。そのうち同59年8月現在で国重要有形民俗文化財の砂糖しめ小屋・釜屋,国重文の旧河野家住宅・旧下木家住宅,県文化財の黒瀬家丸亀藩御用蔵ほか2点,市文化財の小豆島の農村歌舞伎舞台,旧中石家住宅計8点が文化財として指定されている。近年の来訪者は年間20万人を超え,若者の関心度も高い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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